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【開催趣旨】
「雨水の利用の推進に関する法律」が2014年に施行されて5年が経ちました。気候変動に関わる災害はその後も激しさを増し、雨水への対策は喫緊の課題となっています。洪水対策等の雨水管理は河川・下水関係の基準や制度が整備されていますが、平水時の流域対策については、必要性は認識されているものの対策が進んでいません。その理由の一つに雨水活用に関わる基準づくりや制度整備の立ち遅れがあると考えられます。そこで、雨水への取り組みが進んでいるドイツの先例に学びつつ、雨水に関する基準や制度について議論を交わしたいと思います。
法政大学エコ地域デザイン研究センターでは、2006年2月にドイツの「DIN雨水規格」を翻訳した報告書をまとめました。これがその後、日本建築学会の「雨水活用建築ガイドライン」(2011年)や「雨水活用技術規準」(2016年)の発行につながり、日本における建築雨水規格の礎となりました。今日では、SDGsが世界の環境目標となり、温暖化対策に取り組むことは必須の課題です。その切り口の一つとして、身近に差し迫る雨水の危機に適応することも求められています。早急に整えるべき雨の恵みと災いに向き合う体制について、官民あげて知恵を出し合い具体的な取り組みに結び付けたいものです。
【日時】2020年2月19日(水)10:00~18:00(12:30~13:30 昼休み)
【会場】法政大学 市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー26階 スカイホールおよびA会議室
【参加費】無料(シンポジウム,セミナーともに) ※但し,全プログラム終了後の交流会は有料です。
【申込み】事前申込制
※ここをクリックして,リンク先のサイトからお申込みください
◇挨拶 国土交通省 水資源部
法政大学エコ地域デザイン研究センター センター長 福井恒明教授
◇趣旨説明 「日本とドイツの雨水の基準・制度と雨水業の育成」神谷 博(NPO法人雨水まちづくりサポート理事長)
◇基調講演 「ドイツにおける雨水規格とその運用」
S.プラケッシェ氏(fbr:ドイツ雨水中水利用専門家協会 副代表),
〔通訳〕 福岡孝則(東京農業大学 准教授)
◇事例報告1「日本建築学会の雨水ガイドライン及び規準」 笠井利浩(福井工業大学 教授)
◇事例報告2「雨水貯留浸透技術に関する基準等」屋井裕幸(雨水貯留浸透技術協会 常務理事)
◇事例報告3「雨水利用の基準及び維持管理に関する行政・学会の動向」
岡田誠之(東北文化学園大学名誉教授、雨水まちづくりサポート副理事長)
◇パネルディスカッション「日本の雨水基準・制度の目指す方向性」
話題提供:「ISO雨水基準の動向」
榊原 隆(ISO/TC224/WG11 Convener・八千代エンジニヤリング)
パネリスト:屋井裕幸・岡田誠之・福岡孝則・榊原隆
☆挨拶 国土交通省 水資源部
☆講演1 「ドイツの雨水技術」神谷 博(NPO雨水まちづくりサポート理事長)
☆講演2 「日本の雨庭」 森本幸裕(京都大学名誉教授・公益財団法人京都市都市緑化協会理事長)
☆事例報告1 「横浜市のグリーンインフラの取り組み」 横浜市
☆事例報告2 「京都市の道路雨庭の取り組み」 京都市
☆事例報告3 「武蔵野市の雨庭の取り組み」 武蔵野市
☆事例報告4 「町田市、世田谷区におけるグリーンインフラの取り組み」福岡孝則(東京農業大学准教授)
【交流会】
日時:2020年2月19日(水)18:15~20:00
会場:法政大学 市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー26階 A会議室
参加費:5,000円
【主 催】 |
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法政大学エコ地域デザイン研究センター |
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【後 援】 | |
国土交通省(申請中) 公益財団法人日独協会 世田谷区 横浜市 京都市 武蔵野市 公益社団法人空気調和・衛生工学会 公益社団法人日本下水道協会ほか |
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【協 賛】 |
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テクノテック トーテツ 秩父ケミカル 日東ジオテクノ 大銑産業 |
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【協 力】 |
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法政大学江戸東京研究センター |