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EToS叢書第二弾「風土(Fudo)から江戸東京へ」が発刊されました。

  • 2020年03月30日

江戸東京研究センターが発行するシリーズ書籍の第二弾として「風土(Fudo)から江戸東京へ」が発刊されました。

 哲学者和辻哲郎が構想し、地理学者オギュスタン・ベルクが発展させた〈風土学〉の方法論に基づき、世界の研究者たちが哲学、建築学、都市論、文学、美学と多岐にわたって「江戸東京」を論じた国際シンポジウム(2018年7月開催)の内容をまとめた書籍です。

監修者:安孫子信
編者:法政大学江戸東京研究センター
発行所:法政大学出版局
定価:3,600円+税

詳しくはこちらをご覧ください→法政大学出版局

----------目次-----------

序----なぜ風土(Fudo)なのか(安孫子信)

第一部 和辻『風土』における東京
「風土」から見た都市「東京」の珍しさ(星野勉)
和辻風土学で解く江戸東京の特質----皇居・武家屋敷・宗教空間(田中久文)
和辻哲郎の「江戸城」発見----「城」(1935)における濠と高層建築の対比(橋本順光)
和辻哲郎にとっての東京----田舎あるいは古代という対立軸から(衣笠正晃)

第二部 風土からFudoへ、ベルクの視点をめぐって
<脱中心化>と<再中心化>----風土学の本質的契機(木岡伸夫)
都会の蛍----和辻哲郎とオギュスタン・ベルクとともに都市の風土を考える(ジャン=フィリップ・ピエロン/犬塚悠訳)
不可能のパリとしての東京----「都市の風景」批判(チエリー・オケ/松井久訳)
風土と雰囲気----都市のための二つの概念(エリー・デューリング/石渡崇文訳)

第三部 風土と江戸東京
荒野と名前のない海と----江戸東京の原意味(河野哲也)
文化的景観と風土、その担い手(福井恒明)
水性の東京----映画に対する風土学の試み(クレリア・ゼルニック/岡村民夫訳)
イノヴェーションに直面する風土----戦後日本の都市の近代化をめぐる言説に見る風土の消失についての考察(アンドレア・フロレス・ウルシマ/松井久訳) 

総括----風土(Fudo)と「珍しさ」の諸相(陣内秀信)

 

 

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