多摩から江戸・東京をつなぐ水循環の保全と再生 第3回シンポジウム
市民が選ぶ玉川上水と分水網の関連遺構100選
〜玉川上水・分水網にまつわるお宝をみんなで次の世代に伝えていきませんか〜
開催報告
2018年12月1日(土)、法政大学 富士見ゲート校舎 G602教室にて、「多摩から江戸・東京をつなぐ水循環の保全と再生 第3回シンポジウム 市民が選ぶ玉川上水と分水網の関連遺構100選」が、玉川上水・分水網を生かした水循環都市東京連絡会主催、法政大学江戸東京研究センターほかの後援で開催された。
主催者挨拶、福井恒明教授(法政大学江戸東京研究センター、外濠再生懇談会)によるシンポジウム趣旨説明の後、関連遺構100選の選考委員長である西村幸夫・神戸芸術工科大学教授より「玉川上水・分水網関連遺構100選の選考について」と題して玉川上水から隅田川に至る地域の市民団体から推薦された遺構群の中からの選考経過が報告された。また、山田正・中央大学教授より「玉川上水への試験通水について」と題し、玉川上水の現状や試験通水に向けての展望が報告された。
その後、パネルディスカッション「玉川上水・分水網関連遺構100選と試験通水を巡って」が谷下正義・中央大学教授の司会で行われ、パネリストの西村幸夫氏、陣内秀信・法政大学特任教授、竹村光太郎・日本水フォーラム代表理事、真下祥幸・江戸東京博物館学芸員、山本泰人・日本橋再生協議会水辺再生研究会会長から、江戸東京の水循環網としての玉川上水の重要性やその再生に向けての期待が表明された。参加者は約280名であり、今回のシンポジウムは、はじめて玉川上水の上流から下流までの市民団体が一堂に会するものとなった。
(写真)西村幸夫・神戸芸術工科大学教授による「玉川上水・分水網関連遺構100選の選考について」の報告
(写真)パネルディスカッション「玉川上水・分水網関連遺構100選と試験通水を巡って」