シンポジウム・研究会等報告

2019年5月16日「神田明神:江戸東京文化講座(第3回)」開催報告

  • 更新日:2019年05月22日

 2019年5月16日(木)、神田明神文化交流館にて「神田明神:江戸東京文化講座」の第3回が開催されました。第3回は横山泰子(法政大学教授、江戸東京研究センター長)が「江戸東京におけるカッパ」というタイトルで講演を行いました。

 現在では一般的に知られている河童のイメージがどのように確立し伝播していくのか、文献や浮世絵さらに地図を用いて実証的に考察し、河童と江戸東京との関係を明らかにしました。河童の容姿や名称は、情報の集積地である水辺が人間のすぐそばにあった近世中期以降の江戸で確立し、共通認識として広まるようになったことが参考文献を紹介しながら説明されました。そして、近代になると小説の中で多く取り上げられ、徐々にそのイメージを変えていき、現代では好意的なイメージがひろがりまちおこしにまで使われるようになったとの考察が示されました。

 神田明神「江戸東京文化講座」は今後5回にわたり多様なテーマで江戸東京を掘り下げていきます。ぜひご参加ください(事前予約必要:受講料必要)。
 詳しくは下記をご覧ください(神田明神文化交流館のサイトへリンクします)。
https://cocoro-k.co.jp/events/edotokyo

【今後の予定】
 第4回 2019/5/31(金)「古代地形から読む神田明神とその景観」法政大学教授 高村雅彦
 第5回 2019/6/15(土)「将軍の鷹狩りと江戸の町」法政大学教授 根崎光男
 第6回 2019/6/27(木)「江戸狂歌の大流行-山の手でも下町でも、神田明神社内でも-」法政大学教授 小林ふみ子
 第7回 2019/7/11(木)「力持の流行と神田明神の力石」法政大学江戸東京研究センター客員研究員 川添裕
 第8回 2019/7/23(火)「東京の文化的景観ー江戸城外濠と葛飾柴又」法政大学教授 福井恒明

 

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