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2019年5月14日 ローザ・カーロリ教授講演会「江戸・東京における佃島の誕生と発展(The origin and development of Tsukudajima in Edo-Tokyo)」開催報告

  • 更新日:2019年05月28日

 「ローザ・カーロリ講演会」チラシ.jpg

 (チラシデザイン:江戸東京研究センター R・A 邵 帥(ショウ スイ))

 2019年5月14日(火),イタリアにおける日本近現代史研究の第一人者であり,江戸東京研究センターの客員研究員であるローザ・カーロリ教授(ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学)による講演会が法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー25階 研究所会議室5において開催された。氏のこれまでの沖縄史の研究からさらに幅を広げ、「江戸・東京における佃島の誕生と発展(The origin and development of Tsukudajima in Edo-Tokyo)」というテーマの発表が行われた。

 大きく以下の7つのテーマに沿って話が進められた。
 1.佃島のユニークネス
 2.佃島を作った森一族
 3.佃島の誕生
 4.水上空間としての:佃島とヴェネツィア
 5.空間の概念と配置
 6.佃島の信仰空間
 7.江戸の名所としての佃島

 近世初期の佃島の成り立ちに始まり、沽券絵図を用いて詳細な分析と考察を行い、水辺や信仰の空間と様々な角度から佃島の歴史を解き明かした。
 多くの参考文献や資料が提示され、今後の佃島研究の課題についても議論され充実した講演会となった。

(開催報告:エコ地域デザイン研究センター 兼担研究員 金谷匡高)

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