シンポジウム・研究会等報告

2021年03月16日 江戸東京研究センター2020年度末報告会

  • 更新日:2021年12月07日

シンポジウム
「2020年度江戸東京研究センター年度末報告会」
開催日:2021年3月16日
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー26階A会議室

 迎える2021年度は、文部科学省から本事業が採択された当初計画の最終年度となります。そこで、この年度報告会では、その成果の公表と今後の展開を見据えて2021年9月に開催するシンポジウムと特別展の内容について深く議論しました。

 また、現実には文理融合が難しいなかで、ようやく共同することができたわれわれの組織の持続を企図して、2021年度秋に大型の研究費を申請するために、2022年度以降のビジョンについて話し合いました。その結果、①二項対立ではない有機的な繋がりとしての都市と田園の関係、②それに対する文化的景観の有効性、③モニュメントではない名所という概念・カテゴリーの組み立て、④歴史・文化的アイデンティティの実態と継承の方法、⑤バーチャルとリアリズムによる表現の自由、⑥地形などの自然条件と古代中世という都市の基層への着目、⑦場所・空間・環境を一体に捉える考え方、⑧人間と社会が作り出す様々な都市とスケールの関係の把握と効果の8つをテーマとして据えながら、「都市のイメージ・表象、都市性、ジェンダー」、「都市の表象文化、名所、アニメ」、「コモンズとコミュニティ、自治性」、「定常型社会、持続性」の4つを重要なキーワードとして位置付け、今後の研究を推進していくことが決まりました。まだまだEToSの新・江戸東京研究の活動は続きます。(高村雅彦)
 

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