江戸東京研究センターにおけるインナーブランディング活動のひとつとして、東京のまちを対象に、街区、敷地、建築レベルで、江戸から明治、現代に沿ってその空間の変化を各時代の地図から考察する講義「都市史」を新たに設けた。いま、歴史的な都市や建築の多様な対象にあって、現代都市との関係をいかに解読し再構築するかが求められている。この講義では、デザイン工学部建築学科3年が主体となり、修士課程の大学院生がアドヴァイザーとなって、興味のある場所を自分たちで設定する。建築と都市の歴史の相互の関係を読み解く方法を身につけ、地図作業と実際のフィールドを方法として、それを図面化して特質を表現する過程と技術を習得しながら、東京の新たな姿を創造するための基盤なる作業である。
(高村雅彦 2018.10.18)